設立趣意書

昭和43年9月、愛知県犬山市財団法人明治村は、静岡県焼津市で水産加工業を営んでいた天野庄平から、当時県の史蹟の指定を受けていたが、百年も経過し老朽化の進んだ一軒の家を譲り受けました。

それから凡そ2年半後の昭和46年3月18日、明治村に五つの建物が新たに加わりましたが、その中にこの家がありました。それが、「小泉八雲避暑の家」です。

小泉八雲は晩年、焼津の海を愛し、明治32年以降死ぬまで、子供や書生を伴い毎年のように此処を訪れ、当時海岸通りで魚屋を営んでいた山口乙吉宅の二階を間借りして、一夏を過ごしました。

この乙吉の家の二階は、十畳、四畳、十二畳の三間で、天井は低く、蚤や蚊が多い上、階下からの生ぐさい臭いや魚を焼く煙にたびたび悩まされる事があったようです。しかし、乙吉の神様のような人柄に絆され、ここで楽しい夏を過ごしました。

この「小泉八雲避暑の家」が奇しくも、この愛知県犬山市の明治村に移築され、その嘗ての姿を今に止めています。

私たちは、世界的な文豪ラフカディオ・ハーンが過ごしたこの貴重な文化財を深く愛し、広く周知させると共に、彼を深く研究する事によって、彼の残した貴重な精神的遺産を継承することを目的とするものです。

名古屋八雲会発足の趣旨説明

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の作品に共感することを通して作り上げる楽しい文化交流と、講演会、座談会等の開催による学術文化の振興を二つの柱として活動を進めます。

● 交流活動
定例の読書会を通して会員相互の交流を深めると同時に、名古屋以外の八雲会へも積極的に交流を求めて、八雲会相互の関わりを深める活動を進めます。

● 研究活動
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の作品を英語原作からあるいは優れた日本語翻訳を通して直接読むことによって、又、これまでの多くの研究者から学ぶことを通して、小泉八雲を研究し、その功績を顕彰する活動を進めて参ります。